オーケストラは楽しい
私はオーケストラ音楽がそこそこ好きである。
ガッチガチに好きというわけではないが、日常に音を添えるのであればオーケストラの曲を用いる。
ここで言うオーケストラの曲というのは、クラシック音楽に限らず、例えばサウンドトラックやBGMで使われる曲のことを含め、オーケストラの編成で演奏され、声楽ではないものを言う。
なぜ変わらないが、声楽よりも気が散ることなく長い時間聴け、集中力も上がる。
例えば、映画音楽を一例に採りたい。
緊迫感のある状態、例えば締め切りが間近なものや、急がないといけない状態で『Mission:Impossible』のサントラを流せばとても緊迫感が出て作業しなけばならないと脳が錯覚するような感じになり、作業を音楽をかけない場合より、数十分ほど早く終わらせることができる。
逆に、締め切りが遠く、書くことが思いつかないが書かなければならないという状態に『Harry Potter』のサントラ、『ヘドウィグのテーマ』を流すととても落ち着いて、頭を冷やすことができ、結果的に落ち着いて論文を書くことができる。
このように、いろいろな場面に合うオーケストラ音楽というのは、クラシックだけでなく映画音楽のように数多に存在している。
学生のころからこのような感じで聞くのが趣味だったが、ある時転機が訪れる。
高校時代の話だ。
当時いや現在もクラシック音楽に詳しくない私だが、音楽の先生からオーケストラ部に勧誘された。
正直、音符すら読めないため、大丈夫かとかなり不安になったが、個別に教えてくれる講師がいたため、何とか基本的なことは身に着けることができた。
こんな感じで、唐突に私のオーケストラ生活が始まってしまった。
結果的に、卒業するまで続けていたが、それ以降は特に長続きせず、時折趣味程度で弾いたり、OBとして顔を出し、参加したりしている。
さて、ではオーケストラとは何なのか、全体に焦点を当ててしまうと想像以上に説明が長くなる&そこまでの知識がまだないため、今回は楽器に特化してみたい。
まず、オーケストラと吹奏楽との違いは?
これはとても簡単で、オーケストラには弦楽器があり、基本的に座ったまま(楽器によっては直立)、その場で演奏する。
一方、吹奏楽は管楽器のみで、座ったまま演奏する場合や、マーチングバンドのように歩きながらアクションをしながらする場合もある。
オーケストラの編成は弦楽器、管楽器、打楽器の3つから構成され、弦楽器は…
1stヴァイオリン、2ndヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
となっており、1stヴァイオリンが最も高い音を出し、コントラバスが一番低い音を出す。
2ndヴァイオリンは1stよりも低いが、1stやヴィオラとハーモニーを奏でたり、装飾音などを担う。
1stほど華がないが、2ndがいないと音の深みが足りなく感じることもあるので、縁の下の力持ちのような感じである。
次に管楽器。
金管楽器は…
ホルン、トランペット、トロンボーン、バストロンボーン、チューバ
から構成される。
華やかな金属の色、そして力強い音、見た目と音の両立ができたパートである。
これらの楽器は、マウスピースを用いて、唇を震わせることで音を出す。
この中でもチューバは飛び切り大きく、存在感があるが、登場頻度はそこまで多くない。ただ、出番になった途端、今までなぜ出さなかったのか!というくらいの勢いで音を出し、一気に存在感を高める。
音も大きくはあるが、全く不快ではなく、心からスカッとし、とても気分が良い。
木管楽器は、
フルート、ピッコロ、クラリネット、バスクラリネット、オーボエ、ファゴット、コントラファゴット
から構成される。
この中でも、フルートとピッコロは兼任することが多く、1人二役の場合もある。
フルートとピッコロは、エアリードと呼ばれる空気の流れを作り、マウスピースに口を当て音を出す一方、それ以外は植物の茎からできる『リード』を用いてこれを振動させ音を出す。
最期に打楽器は、
ティンパニ、太鼓、シンバル、スネアドラム、トライアングル、グロッケン、ゴングなど
打つ、こする、振る、などをすることで音を出す。
パーカッションともいう。
一見、叩くだけと思われがちだが、ロールなど結構な技術を要するうえ、音や存在感が他の楽器と比べて特別大きいため、少しのミスも許されない。
また、ソロパートも多々あるため、そのたびに責任がのしかかる。
これらを叩くバチ、これを『マレット』というが、これも何種類かあり、先端が柔らかい生地、硬い生地、大きさも様々ある。
もしオーケストラを観る機会があれば、ぜひどの楽器が何という名前かを見てみてください。
掘り下げてみてみるとさらに面白さが深まりますから。