おススメの【007】シリーズ
さて、書いてみたい内容はこれだ。
(一度別のことを書こうとして、なかなかタイピングが進まなかった)
こんなご時世だからこそ、ぜひ暇つぶしに見てほしい。
というわけで、個人的におススメしたいOO7シリーズの映画を紹介したい。
といっても、完全に個人の好みに左右されるので一つの意見として、程度で問題ないと思う。
今回おススメするボンド役者
さて、私がおススメしたいのはティモシー・ダルトン以降の007だ。
ショーン・コネリーが一番だろ!!!!
と言われてしまいそうだが、個人的にはティモシー・ダルトン以降で、その中でもピアース・ブロスナンボンドが好きなのだ。
なぜといわれると難しいが、私の抱くボンド像との少し違うのだ。
勿論、ショーン・コネリーやジョージ・レーゼンビー、ロジャー・ムーアが悪いわけでは全くない。
それぞれ素晴らしい俳優だし、ボンド役としての演技も素晴らしい。ショーン・コネリーはボンド像を築いたわけだし。
ただそれでも、ティモシー・ダルトン以降が好きなのだ。
恐らく、ボンドとイメージする時のスタイルだったり、知的さ、ユーモアさが特に要となるんだと思う。あとは細かい演技(トリガーに指を掛けないなど)などが挙げられると思う。
というわけで、ティモシー・ダルトンから見ていきたい。
ティモシー・ダルトン時代
ティモシー・ダルトンは2作しか出演しておらず、デビュー作は《リビング・デイライツ》だ。
オープニングは≪a-ha≫。
珍しく男性アーティストが起用された作品。
今までのコミカルな雰囲気のロジャー・ムーアから一気にシリアス&クール路線のボンドになった。若々しく、活動的で本格的なボンド像を作り上げ、結果的にダイアナ妃からも『最もリアルなジェームズボンド』という高い評価を受けた。
さて、本作は004が訓練中に殺害されるという中々ショッキングな場面から始まる。
この黒幕を暴くためにボンドらが活躍するわけだが…
という内容で、様々なロケーションと、ダルトンボンドの紳士さと動きの切れの良さ、クールなスタイルがかなり印象的。
これはクレイグボンドにも当てはまるが、クレイグほど血走ってはいない。
正統派なクールな暗殺者、といった感じ。
ちょいちょい入るコメディーチックなシーン(チェロを使ったスキーなど)は良いテイストになっていて、本来の雰囲気を壊さないユーモアだと思う。
ボンドカーはアストンマーティンに戻り、V8ヴァンテージが採用された。
イギリス国内にいるときはコンバーチブルのヴァンテージで、チェコスロバキアでカーチェイスをする際はクーペ(ハードトップ)になっている。
Qラボにて、ハードトップをつけるシーンがある。(1:50~付近)
当たり前のように秘密兵器が搭載されており、
・警察無線盗聴器
・タイヤハブからレーザー
・フォグランプからミサイル、フロントガラスにHUDのように照準器がライトアップ
・防弾ガラス
・スカート部分からアウトリガー
・ロケットブースター
・自爆装置
が搭載されている。
ロードブロックしているトラックをミサイルで破壊するシーンと、ボンドカーとしての務めを強制的に解雇された瞬間の自爆シーンはなかなか迫力がある。
次回作となる《消されたライセンス》ではアストンは出てこず、代わりに民間のトラックでカーチェイスすることになるが、これはこれで面白い。
ただ、個人的にはリビング・デイライツの方がボンドらしさを感じたため、ダルトンボンドでは、リビング・デイライツをお勧めしたい。
ピアース・ブロスナン時代
今までは冷戦時代をモチーフにしていたが、ピアース・ブロスナン時代になるとソ連が解体され冷戦が終わり、時代背景も変わってくるようになった。
それに伴い、シリーズの世界観も変わった転換期でもある。
また今までは男性だったMも、女性のジュディ・デンチに代わる。
内容は、タイトルにもなっている秘密兵器ゴールデンアイを強奪したロシアの犯罪組織《ヤヌス》と、MI6を裏切った006との対決となっている。
さて、ピアース・ブロスナンの演じたボンドは個人的に一番好きなボンドである。
それゆえ、自分のトップ画を借りてしまっているわけだが…笑
ブロスナンボンドはそのスタイル、知的さ、ユーモアさ、顔立ち、誠実さ、一方で裏切りに対する冷血さなどなど魅力が尽きない。
私が初めて見た007がブロスナンボンドだから、という理由も相まって、本当に思い入れのあるボンドになった。
Qとのやり取りも所々皮肉交じりな場面もあり、一般的な笑いというよりか、クスっとする笑いが個人的にたまらない。笑
さて、そんなブロスナンボンドの時代はボンドカーがほぼドイツ車になった。
ゴールデンアイではZ4、次のトゥモローネバーダイでは750iL、ワールド・イズ・ノット・イナフではZ8、ダイアナザーデイではアストンに戻り、V12 ヴァンキッシュになった。
ただ、ゴールデンアイに関しては、冒頭でアストンマーティンDB5とフェラーリF355とカーチェイスを行い、その足でMI6に向かう。
さて、ブロスナンボンドでおススメなのは…ゴールデンアイだ。
ゲーム化された影響も大きいし、人生初の007映画だから、というのもあるがキレッキレのアクション、ダムバンジー、化学工場での戦闘など、見どころはたくさんある。
ただもう一作品、トゥモローネバーダイもおススメ。
こちらもアクションが良いし、室内での銃撃戦、冒頭の銃撃戦もよい。
また内容も情報社会を大きく反映させたもので、情報戦としても受け取れる。
BMW750iLのやりとりもまた面白いので是非。
ダニエル・クレイグ時代
紳士的なピアース・ブロスナンから全く正反対の登場だったダニエル・クレイグ。
新ボンド役として抜擢された時は金髪で、さらに顔立ちがロシアのあの人にそっくりということで、アンチサイトまで作られる始末に。
そんなダニエル・クレイグのデビュー作は【カジノ・ロワイヤル】
実は50年代にドラマ化、60年代にパロディ映画が作られている。
前評判が本当に酷いことになっていたが、これが放映されると途端に高い評判を得た。
ストーリー的に、00昇格前の野性的なボンド像が必要で、これに沿ったボンド役となり、またその体当たりなアクションも評判につながった。
また、以前はソ連との戦いがテーマであったが、クレイグボンドはテロリズムとの戦いになっている。作中でも見られるように、9・11というワードが出てきたり、テロ犯罪について述べているシーンもある。
内容は、テロ資金確保のためカジノで一勝負するル・シッフルに勝てという極めて単純なものだが、その分アクション要素も大きい。
また、今までのボンド(女王陛下の007を除く)と比べ、悲愴感あるエンディングとなっているうえ、次回作へと直接つながるストーリーになっている。
ボンドカーはアストンマーティンに戻り、映画で初公開されたDBS。
個人的に一番好きな車だ。
当時、AT免許しか持っていなかったクレイグボンド、劇中ではMTのDBSだったが、運転シーンではATに改造したものを使用していた。
さて、クレイグボンドで好きでおススメな作品は、【スカイフォール】だ。
この作品は、【カジノ・ロワイヤル】とその次回作の【慰めの報酬】とは直接関係はないので、単体でも問題ない。
潜入捜査官データが入ったHDD流出から始まり、MI6へのハッキングからの爆破攻撃といった現代的な情報戦と、その一方で、ボンドの過去に触れ大事なものを失う、といったとても内容が濃いものになっている。
タイトルのスカイフォールはボンドの生まれ故郷の名前であり、ここからも今までのボンド映画と違うなにかがあることが伺える。
特にジュディ・デンチがMになってからの作品を中心に見てきた私としては寂しい気もした。
ボンドカーはアストンマーティンDB5。
新しい車種ではないが、この作品においてDB5であることがとても重要な意味となっている。
またクレイグボンドになってから、今まではレギュラーフィットのようなゆったり目だったスーツが、身体のシルエットがすっきりとしたスリムフィット系になった。
さらに、ブロスナンボンドでは大型のワルサーP99を多用していたが、クレイグボンドになってからはカジノロワイヤルを除き、小型ピストルのPPKに戻った。
クレイグボンドの細めな身体に合わせたものだと思うが、個人的にクレイグボンドのファッションは歴代ボンドの中でも一番好きなスタイルだ。
カーチェイスシーン別おススメ
カーチェイスシーンだけで選ぶおススメ作品は、
1.慰めの報酬
2.スペクター
3.ダイアナザーデイ
4.トゥモローネバーダイ
だ。
1.慰めの報酬
冒頭から即カーチェイス。
アストンマーティンDBSとアルファロメオ159のガルダ湖(劇中ではモコ湖の設定)でのカーチェイスは迫力しかない。
また、ガジェットが搭載されていないボンドカーだったため特殊なギミックがなく、純粋なカーアクションチェイスが楽しめる。
2.スペクター
一方で、こちらはボンドカーも敵車も市販化されていないもの同士のカーチェイス。
アストンマーティンDB10とジャガーC-X75のイタリアでのカーチェイスだ。
DB10はスペクターのために作成されため、世界で8台しか生産されていない。
ところが、撮影時の破壊などで2台しか残っておらず、1台はチャリテイーオークションに出され約4億円で落札された。
3.ダイアナザーデイ
この作品はCGがやたら多く使われてしまったため、少し違和感を持つシーンが多かったが登場シーンとカーチェイスシーンは良かった。
カーチェイスそのものにはCGは一切使われていないため(透明化などのエフェクトかは多少あるが)、氷上でのアストンマーティンV12 ヴァンキッシュとジャガーXKRの迫力あるシーンが楽しめる。
こちらはQによってガジェットが搭載されまくりだし、相手のジャガーも訳わからないくらい魔改造されているがそんなのは気にしない。
4.トゥモローネバーダイ
現代では広まってきた自動運転技術。
それを先取りしたのが、このトゥモローネバーダイのBMW 750iL
ソニエリの携帯をコントローラーにし、それで操作し立体駐車場を駆け巡るシーンは、男子のあこがれといっても過言ではない。
これにはピアース・ブロスナンも思わずにっこり。
借りるところから返却(???)するまで完璧に乗りこなしている。
どれも良い車とチェイスだ。
紹介していると観たくなってきた。
おわり