ピエールSの戯言

自分の趣味の音楽や車、考え方、そんなのを書くだけ

アトピーの話

成人後に発症するアトピーと幼少期に発症するアトピー、どちらが治りにくいかというと、正直同じくらいかなと思う。

ただ、成人後、つまり大人になってからの方が意識がはっきりしている分、そして記憶が明らかに残る分、かなりつらいものだと思う。

 

自分は幼少期にも少しだけアトピーになったことがある。といっても、膝裏がかぶれる程度で全身とか、というレベルではない。

 

さて、アトピーというのは治療が結構大変で、早く治る人もいれば、かなーり長引くものもある。

特に、最初の治療によって長引くか否かが分かれると思う。

 

俗にいう、ステロイドを用いる治療である。

 

ステロイドと言われると、それだけで拒絶する人もいる。

ただ、個人的には適切な量や先生の指示の下であれば問題ないと考えている。

 

当時、私自身のアトピーはかなりひどいもので、背中、顔面、頭皮、脚、ほぼ体全体がアトピー範囲で、少しでも動かすと皮膚が割け、リンパ液が出てきまくっていた。

特に、背中と顔面。

背中は必ず割け、Tシャツを1日も着ていると背中とシャツがくっ付く。

風呂には入らないと嫌だし、何より不潔である。

風呂に入るたび、割け、シャツはリンパ液だらけ。

とてつもなくつらいものだった。

あまりにも酷いと馬油を塗りまくって、サランラップをさらしのように巻いて対応していた。

顔面も似たような感じであるが、かさぶた化はしていなかった。逆にリンパ液が汗のようにたらーっと流れて、臭いも不快感も増しましだった。

 

こんな体事情で、もはや生活しているだけで精一杯だった。

 

で、薬の話。

私は最初からステロイドでいいと思っていたが、どうも家族全員がアンチステロイドで、なんと漢方を飲まされた。

半年ほど飲まされたが、全く改善が見られず、ほぼ意味がなかった。

恐らく、漢方というのは健康な状態の時から定期的に飲むことで予防になるのかなと。(もしくはプラシーボ効果の1つかなと)

 

半年が経ち、漢方に絶望していたところ、さらなる提案が。

ステロイドは相変わらず使わず、乳酸菌やら保湿剤で対応しようというものだった。

正直、アトピーに辟易してて、もう従う他ない状態だったのでこの提案も受け入れた。

結果として、ここもあまり役に立たなかった。

保湿剤はある程度役に立ったが、根本的な解決ではなく、症状が出てからの完全な事後対応状態ではあったものの、塗らないよりはマシかなぁーという感じだった。

 

これが暫く続いたのち、流石にこれでは改善の見通しがないと判断。

最終的に別の大きな病院に行った後、ステロイド剤の薬を処方してもらった。

 

塗るタイプのステロイド剤に保湿剤を混ぜたものと、ステロイド内服剤を1日4錠飲むことに。

最初のうちはかなりだるく、眠気も半端なかった。

次第に慣れ、アトピーの症状も軽くなり、3錠、2錠と減らしていった。

もちろん、医師の指示の下、量を調整し体の状況に合わせた。

 

その結果、現在は内服剤はなしで塗り薬単体になった。

特に脱ステという状態にはなっておらず、問題にはなっていない。

といってもまだ完治したわけではないので、痒いところはまだある。

しかし全盛期と比べればかなり改善した。

普通に服を着ても液はつかないし、肌が割れることもない。

まあ、乾燥肌に近い感じなので、掻くとパラパラと落ちる感じになる。

 

比較するとマシだが、まだまだかなという感じ。

 

大変だけど、まあ頑張って完治を目指そう。