年収入と所得
Twitterを見ていると年収35万以下じゃないと給付を受けられない、というツイートを何個か見かけた。
んんん?となったが、実際は年収ではなく、所得であった。
なので、今回は現金給付を受けられる対象を基に収入と所得の違いについて見ていきたい。
ちなみに会社員と自営業で少し違うので、分けて見ていきたい。
1.会社員
対象の年収
今回対象となるのは年間所得が35万円以下。
つまり、下図右側の上二段が対象となる。
ということは、二段目を逆算すれば分かるように、今回対象となる人の年収は、
対象の35万+給与所得控除分65万=年収100万以下の人
ということになる。
https://www.city.tamana.lg.jp/dl?q=3311_filelib_33920a154f3e08c87874f5c8e92fd9b5.pdf
所得とは
では、この所得というのはどういうものだろう。
これは、1年間にどれだけ金を稼いだのか、ということを表している。
例えば、100円の鉛筆をあなたが売ると、収入は100円になる。
しかし、あなたは鉛筆を仕入れた時に支払った金額がある。
つまり、100円すべてが利益になるわけではない。
仮に仕入れに40円掛かったとしたら、利益は60円になる。
この60円が所得になる。
(控除の話はいったん置いておく)
控除65万円
先の100万円が年収だったとすると、に話しを戻す。
では、所得税はこの100万円にすべて掛かるのか。
そうではない。
先ほどの図を見ると分かるように、65万円の基礎控除+給与所得控除がある。
これは、この65万円分の控除には税金を掛けないことを意味している。
つまり、所得税として計算されるのは35万円分なのである。
で、話を一番最初に戻すと、この控除分を引いた金額が35万円以下の箇所を見ているので、年収が35万円以下、というわけではないのだ。
2.自営業
例えば、八百屋を自営業として行っているとしよう。
収入が600万円で、仕入れなどの必要経費に200万円要したとすると400万円の利益が出る。
基礎控除が38万円、その他控除が47万、青色申告特別控除65万なので、これらを引いた額の250万円が対象となる。
で、250万×10%-控除額97500円=152500円が所得税となる。
つまりこのことから、この利益を少なくする(=経費として計上する)と、所得税が必然的に下がるということがわかる。
3.会社員の経費?
となると会社員の場合、スーツなども経費として挙げられるのではないか、となるがそれは認められていないのでできない。
流石にそれでは不公平だ、ということで給与所得控除というものがあり、これのおかげでいくらかは控除が効くようになっている。
改めて見ると、税の仕組みって複雑だなぁなんて思ったりもした。
おわり
PS:とうとう緊急事態宣言になりました。
今一度、不要不急の外出は本当にやめましょう。
若いからとか、若者がいなさそうだから、とかの問題ではありません。
全員が全員、自身が感染者だと考え、コロナをうつす可能性があると考えて行動しなければなりません。
この数週間は、おとなしくしましょう。
カラオケだとか、県外への旅行などは感染を拡大させる要因です。
当人が大丈夫でも、他者の免疫が低くいと感染し、最悪死に至ります。
本当に引きこもりましょう。
コロナが治まった後でも遊べます。
治まる前に感染し、死んでしまったor他者に感染させたら全く意味がなくなりますから。